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梅雨の合間の海水浴

2006年7月10日

沖縄、奄美と次々に梅雨が明け、屋久島もそろそろかと思っていた頃、それまで空梅雨を思わせるような天気から一転、ようやくいつもの屋久島らしい梅雨空が続いている。「ひと月に35日雨が降る」とも表現される屋久島は、「梅雨明け宣言」がされても、結局のところ雨の日が多い。それでもやっぱり、梅雨明けの時期が気になるのは、東京に長年暮らしてきた「性」なのだろうか…。

蒸し暑い日が続く中、汗かきの息子は体中にあせもが出来てしまっていたので、梅雨が明けたら真っ先に海の水に浸かりに行こうと約束をしていた。海へ行けるのを今か今かと待ち構えていた矢先、長引く雨ですっかり「お預け」状態の子供たち。彼らの欲求不満は日に日に高まるばかりだ。押入れの奥から引っ張り出した浮き輪は、空気がパンパンに入ったまま、本来の機能を発揮する機会を失い、子供たちのソファー代わりとなっていた。

ある日、チャンスは突然訪れた。週間天気予報では、ずらりと雨マークが並んでいたのだが、その日はぽっかりと青空が広がった。休日だったこともあり、我が子らと一緒に迷わず海へ。向かった先は春田浜海水浴場。隆起珊瑚礁()に囲まれた、プール状の海水浴場だ。前の家からはすぐだったので足繁く通った場所だが、引っ越してからは少々遠くなってしまい、しばらく訪れていなかった。

現在の我が家から、クルマで走ること約20分。本来なら10分もあれば行ける距離だが、春田浜へと続く海岸付近の道路が、7月下旬まで工事のため通行止め。ひとつ先の集落からぐるりと迂回しなければならなかったのだ。

駐車場にクルマを停め、海まで続く遊歩道を歩いて行くと、ずいぶんきれいに整備されていた。昨年の9月、屋久島を直撃した台風14号は、春田浜にも大きな爪痕を残していた。遊歩道はめくり上がり、芝生の広場は丸ごとはがされ、更衣室のドアはひしゃげて飛ばされた上、室内には流木やら土砂やらが流れ込んでいた。それが海水浴シーズンを前に、きれいに修復されていたのだ。毎年壊されては直し、直しては壊される。台風がダイレクトにやって来る、南の島の宿命だ。「いっそのこと、遊歩道などなくてもいいのでは」と思うのは、僕だけだろうか…。

:長い年月をかけて珊瑚礁の死骸が集まって隆起してできた島。

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