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島っ子、都会へ行く

2006年5月15日

「久しぶりだね〜。都会に来るのは」

「早くチーズバーガーが食べたい!」

先週の金曜日、僕たち一家は鹿児島へやって来た。屋久島に移住して以来、妻と子供たちが島の外に出るのは初めて。実に1年以上ぶりだ。島の生活にすっかり馴染んだ我が子らは、久しぶりの都会にどんな反応を見せるのだろう。

夕方、鹿児島港に降り立つと、屋久島に比べて幾分涼しい。距離にしてわずか130km程しか離れていないにも関わらず、それ以上の温度差を感じるのは、やはり黒潮の影響なのだろう。

ぶらぶらと歩きながら、まずは鹿児島一の繁華街、天文館にあるホテルを目指す。港を出て最初の大きな交差点に来ると、早くも異変が。「何か息苦しくない?」と妻がいう。気がつくと、僕の呼吸も無意識に小刻みになっている。クルマの排気ガスが体内に取り込まれるのを体が拒否しているのか、深く息を吸えない。そのせいか、アレルギー体質の息子も、2回、3回とくしゃみをしていた。

ホテルでチェックインを済ませると、とりあえず中心街にある百貨店へ。普段、屋久島では手に入れることの出来ないものが揃っているはず。東京にいた頃は、百貨店で買い物をすることはほとんどなかった。見るだけか、せいぜい誰かへの贈り物を買うくらいだ。しかし、見知らぬ土地で、しかも短い滞在期間でまとめて買い物をするには、やっぱり百貨店が便利だ。大げさでも何でもなく、生まれて初めてそう思った。

子供たちを満足させるため、まずは4階のおもちゃ売り場へ。エスカレーターに乗ろうとすると、子供たちのぎこちない動きに思わず笑ってしまった。ゴツゴツした山道はひょいひょいと歩くのに、最初の一歩のタイミングが合わないらしい。

「久しぶりだとキンチョーするね、エレベーターに乗るの…」

「エレベーターじゃなくて、エスカレーターだよ」

「あ、そっか!」

子供たちのお目当てはゲーム。娘は「ラブ&ベリー」、息子は「ムシキング」だ。子供たちの間では流行っているらしいのだが、遊ぶカードは持っていても屋久島ではゲーム機がないから遊べない。だから彼らにとっては、このゲームをやるのが楽しみだったのだ。

next: 翌日もぶらぶらと買い物をしながら街を歩く…

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