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太古の島とロケットの島と

2006年1月30日

屋久島に移り住んでから、ずっと待ち望んでいたことがあった。ロケットの打ち上げだ。もちろん屋久島から打ち上げられるわけではない。言うまでもなく、お隣の種子島からだ。「太古の島」から見るロケット。きっとそれは、時空を超えた不思議な光景に見えるに違いない。そう思っていた。

「ロケットの島」、種子島は、屋久島から直線にして20kmほどのところに浮かぶ、細長くて平べったい島だ。それに対して屋久島は、円くて高い山のそびえる切り立った島。これだけ近いのに、まるで正反対のカタチをしているのも興味深い。

僕も一度訪れたことのある、「世界一美しい射場」ともいわれる「種子島宇宙センター」は、島のほぼ南端、青みがかった美しい海に面した場所にある。僕の住む安房からは、やはり直線にして30km程度。当然屋久島からでも、ロケットが発射されるのが見えるだけでなく、そのとどろきわたる音も響いてくるはずの近さというわけだ。

正月が明けると、地元九州のニュース番組では、「H2Aロケット8号機」が発射されるというニュースがしきりに流れるようになった。それによると、発射予定日は1月19日。準備万端整えていたのだが、送信機のトラブルやらで、23日の月曜日に延期。発射予定時刻は10時33分。

「げっ!」。月曜日といえば、この連載の更新日。午前中はいつも追い込みをかけている時だ。何とか前倒しで仕上げようと、日曜日にほぼ書き上げるものの、またもやトラブルで翌24日に延期。ホッとしたような、またまた裏切られたような、すっきりしない気分だった。まあ、この日は曇っていたし、発射されてもすぐに雲の中に紛れていただろう。

翌朝、種子島は少々かすんで見えていたが、まずまずの天気。カメラ機材を準備していると、知人から電話が。「ロケット、どこで見るの?」。やはり屋久島の人も、ロケットの打ち上げを楽しみにしている人は多いようだ。港に面したスーパーの駐車場などは、見物人で混み合うらしい。

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