(文=中村 孝則:コラムニスト)
クルマでアクセスしづらかった東京駅
東京駅日本橋口が大注目である。
筆者は、ここ最近だけでも頻繁に利用している。それは、クルマの便がいいからだ。もっと正確に記せば“クルマの乗り継ぎ”の便がいいのである。“旅ジャーナリスト”という仕事をテーマの一つとしている立場上、出張の回数が多い筆者は、国内外を問わず、ほとんどクルマで家を出発する。
もちろん国際線や国内線、新幹線へと乗り継ぐことが圧倒的に多いのであるが、その時は成田や羽田、東京駅にクルマを駐車しておくのである。いまのオフィスも、クルマ出張を前提に“首都高速の入り口に近い”という理由で選んだくらいだし、クルマのトランクの中には何時でも出動できるように、行き先タイプ別に“出張七つ道具”が揃っている。
ところで成田や羽田は、駐車場がある程度整備されているから、クルマでアクセスするビジネスパーソンは多いと思うのだが、一方、東京駅にクルマで乗りつける人は、まだ少数派だと思う。というのも、東京駅にはJR専用の駐車場がないし、JR自体もマイカーでアクセスする人のことなど、まったくと言っていいほど想定していないからだ。いやいや、それどころか東京駅は、送迎用のスペースすらお粗末だ。丸の内側の駅前なんて、タクシーが占拠していて、マイカーでの送り迎えの乗り降りすら容易ではないのだ。まあ、それは国内のほとんどのターミナル駅でも同様の状態ではあるのだが……。




