企業や団体の寄付・商品提供とプロのボランティアで成立
さて、スイスでも2005年の12月に支部が発足。立ち上げたのは長年化粧品業界でキャリアを積んだ経験を持つオランダ人の女性だ。現在(2009年1月の統計)にいたるまで188のワークショップが開催され、参加した患者ののべ総数は1242名に上る。チューリッヒ、ジュネーブ、ベルン、バーゼルなど10都市で定期的にワークショップが展開されている。
会の運営を成り立たせているのはパートナー企業や団体からの寄付と商品提供、そしてボランティアでサービスを提供するプロのメイクアップアーチストやエステティシャンたち。14の病院やクリニックと提携し、2時間にわたるワークショップを定期的に開催。ワークショップへの参加者は最大8人。着席した一人ひとりの目の前には、化粧ポーチが置かれており、それを実際に使いながら講習がスタート。アドバイザーの丁寧な説明を受けながら、クレンジング→下地→メイク、と手順を踏んでいく。
最初はお互い知らない者同士ということもあり、またつらい治療期間中ということもあって、一人ひとりの表情には緊張感が漂っている。それが講習が進むにしたがって、次第に雰囲気がやわらいでいくのが手に取るようにわかる。「邪魔だから、これ、取っちゃいましょう」そういって一人がカツラをはずすと、「あら、だったら私も」と、他の参加者も次々にカツラを取り外す。







