(文=長坂 道子)
アメリカで誕生したがん患者のための美容ワークショップとは
「Look Good…Feel Better」という組織があるのをご存知だろうか。がん患者のための美容ワークショップを無料で提供するアメリカ発の慈善団体で、発足は1989年。がんに侵された女性患者が、疾患や治療にともなう「外見の変化」によって、深刻な精神的ダメージを受けるのを目にしたあるドクターが、アメリカの美容関連企業団体「Personal Care Products Council」の当時の会長に相談を持ちかけたのがきっかけだった。
はじめはたった一人の患者相手にメイクのレッスンを提供。すると外見そのものだけでなく、患者の心理に与えるポジティブな効果は驚くほどだったという。それが「Look Good…Feel Better」の創設につながったそうだ。
当初、「Look Good…Feel Better」はニューヨークとワシントンDCでスタートした。その後、趣旨に賛同する化粧品会社やレッスンを提供するボランティアに恵まれ、また患者からの反響も大きく、順調に発展、現在ではアメリカすべての州で展開している。やがて、世界に18の支部を持つほどの規模に成長した。




