Text & Photos by Yori Irisawa
(前編はこちら)
ウォール・ストリートの凋落やブロードウェイで閑古鳥が鳴いているというニュースばかりが目立つけれども、実は、ニューヨークの魅力は、かなり裾野が広い。この街は多様な文化やエンタテインメントの宝庫であることは周知の事実だが、実は、ほんの少し足を延ばせば身近な自然に接する機会も豊富にある。
今回の経済危機によって、ニューヨーカーは、むしろ、そうした文化へ歩み寄り、身近な豊かさを見直す機会を得たと言えるかもしれない。人種のサラダボールだからこそ生まれた文化や、多くの人や富があったからこそ育ったエンタテインメント、そして、少し足を延ばせば誰もが体験できる小旅行を楽しんでみていただきたい。
きっと、この街に流れる目に見えない豊かさを肌で感じることができるはずだから。

ブルックリン・ブリッジのふもとに停泊している「Bargemusic」と書かれた小船。いざ乗り込むとマンハッタンの摩天楼を背景にした優雅な室内音楽を満喫するための空間が迎えてくれる。
実際にイーストリバーに浮かんでいる船上であるため、心地よい揺れが、室内音楽をさらにすばらしいものに昇華してくれる。ここでは、そんな、なんとも贅沢なひとときを過ごすことができるのである。
料金は35ドル前後。40、50席しかないので事前予約が望ましい。知る人ぞ知るロマンチックなエンタテインメント空間である。





