(文=長坂 道子)
「今年もっとも尊敬に値しない企業」を選出
1月末、スイスのスキーリゾート地ダボスで、第39回世界経済フォーラム(WEF:World Economic Forum、通称“ダボス会議”)の年次総会が開催された。「金融危機後の世界を構築する」というテーマで開幕した今回は、会議開催以来最高のおよそ2500人が参加。日本からも麻生太郎首相をはじめ政財界から多くが出席。しかし世界をおおう金融危機・経済危機に対しての明確なプランを提示できなかった点で内外のメディアでは辛口批判にさらされた会議でもあった。
さて、このダボス会議に並行する形で毎年、同時開催されるのが「パブリック・アイ賞」の授賞式。同じダボス市内の別の会場で、「今年もっとも尊敬に値しない企業」という不名誉な賞が授与される、いわば「裏ダボス会議」。本家のダボス会議が多国籍企業の経営者や重役、そして政治家が参加するグローバリゼーションの代名詞だとすれば、こちらの「裏ダボス」は、巨大資本主導のそうした世界のあり方に対する一つのアンチテーゼ的な市民運動の試みといえる。





