(文=長坂 道子)
食事代わりから兵役の賄いまで、
あらゆるシーンでチョコレートが登場
間もなくバレンタインデーだからというわけでもないが、今回はスイスの特産品チョコレートの話題。
スイスといえば時計や銀行、製薬と並び、チョコレートもまた国を代表する産業だ。国民1人当たりの年間チョコレート消費量は12.3kgと、世界トップ(2位以下は順にドイツの11.2kg、英国の10.3kg、ベルギーの9.3kg、オランダの8.8kgと続く。ちなみに日本はわずか2.2kg)。年間の売り上げは約17億スイスフラン(1330億円)と、ぴんと来ない巨大な数字だが、その約半分は輸出だという(以上スイスチョコレート製造者協会発表)。食事代わりにチョコバーをかじるのはごく普通のことだし、スーパーやデパートの食品売り場などに占めるチョコレート売り場の割合もおそらく世界一だろう。また国民皆兵のスイスでは、成年男子には兵役が義務付けられているが、そのお勤めの際には必ずチョコレートが賄いとして支給されるなど、とにかく国民生活のあらゆるレベルに、このチョコレートという食品は徹底して浸透しているのである。





