Text & Photos:Yori Irisawa
NYが疲弊している。例年以上にホームレスが街に増えている上に、現在、約130万人の低額所得者が生活保護に頼らざるを得ず、マンハッタンに暮らす子供の5分の1に当たる40万人が十分な食事を取ることができない状況だという(後述の「New York City Coalition Against Hunger」の調査より)。ニューヨーカーとの何気ない会話でも不景気のことが話題に上がり、「layoff(解雇)」「bailout(緊急援助)」の文字を、新聞やTVなど各メディアで目にしない日はない。富の代名詞のような街NYに世知辛い風が吹いている。昨今、それを身をもって感じるのだ。
クリスマス商戦真っ只中のはずの今年の5番街は、心なしか例年より客足が少ない。クリスマス・セールが始まったころ、マイケル・ブルームバーグ市長がラジオ演説で「今年は、今まで以上に慈善活動や寄付が必要です。財布の中身に余裕があったら、自分が気に入ったチャリティに協力しましょう」と市民に呼びかけていた。5番街にあるセント・パトリック教会の司祭も、「年末は家族や自分にかかわりのある人が身近に感じるとき。そんなときこそ、人に対してやさしく、そして良いことをしましょう」と訴えかけていた。





