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イラストにした方が見栄えの良い(?)マケインを表紙にしたライフスタイル誌「New Yorker」。ヒラリー効果を狙って女性層をひきつけようとペイリンを副大統領候補に選んだマケインは、彼女の暴言、失言収集に追われることに…

10名(回答忌避者を含む)のニューヨーカーの赤裸々なコメント、いかがだっただろうか。すでに皆、誰を支持するか、心に決めているようだ。そして、ご覧のように10名の協力者からは、マケインを支持するという回答を得られなかった。

10人のコメントを受けて思うことは、4年前のブッシュとケリーの闘いのとき、知識層が多いアメリカの都市部ではケリーを、保守層の人々が多く暮らす中西部、南部ではブッシュを支持する人が多かったが、今回も同様の現象が見られるのだろうかということ。

大統領候補両名のディベートも回を重ね、ややマケイン劣勢が報じられるも状況は刻一刻と変わっている。グルジアの侵攻など戦争が話題になるときは、ベトナム戦争経験者である参戦派のマケインが支持され、先のリーマン・ブラザースの破綻に端を発したアメリカ金融政策の危機の際は、経済政策に注力することを強調しているオバマの支持率が上がるなど、情勢によって変化し、最後まで予測がつかない接戦である。

さらに、つい先日、ペイリンが「オバマは、テロリストに通じている」と発言し、オバマは「マケイン陣営は常軌を逸している」と応戦。事態は加熱する一方だ。ドラマを観ているよりはるかに面白い。日本では、ここまで感情や本音をむき出しにした選挙戦を目にすることはないだろう。

オバマとマケインの闘い、どちらが当選しても、アメリカの歴史に残る大統領が誕生することになる(オバマはアメリカ初の黒人大統領となり、マケインは最高齢で就任する大統領となるため)。

最後に、協力してくれた知人たちへの感謝の念もこめて、アメリカに暮らすも、投票権のない私の意見も添えてみたい。様々な人種のルーツを持ち、シングル・マザーに育てられるなど苦労を重ね、人の心の痛みを理解しているオバマだからこそできる、偏見の無いアメリカ“変革”を期待している。そして、夢を追い求める人が住みたくなるような国、アメリカが復活することを心から祈っている。

テロの恐怖が消えないNY。同時多発テロ発生時から7年目の追悼式が行なわれたグランド・ゼロ

入澤 依里(YORI IRISAWA)

ジャーナリスト。NYと日本を拠点に、世界各国の食や人物に関する取材・執筆活動を行う。『ELLE Japon』『ELLE a table』などにNYコラムを執筆。ウエッブ系では「ELLE a table online」や「cafeglobe」にも定期的に寄稿している。その他、翻訳書に『静かに恋を見つめてみませんか?』(主婦の友社刊)、『ZAGAT TOKYO』(英訳)がある。翻訳絵本『THE KISSING HAND-キスのおまじない』(アシェット婦人画報社刊)は「全国学校図書館協議会・選定図書」「日本図書館協会・選定図書」に認定された。カンボジアの孤児院でのボランティア活動をライフワークとしている。nikkei BPnet“ひと・話題”内で、『国境を越える風』のNY通信を連載中。
www.yorinewyork.com

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