(文=中村 孝則:コラムニスト)
今、世界でもっとも注目されている花屋のひとつが東京にある。
港区元麻布の『ジャルダン・デ・フルール(JARDINS des FLEURS)』である。フラワーアーティストの東信(あずままこと)さんが、同じくアーティストの椎木俊介(しいのきしゅんすけ)さんと始めた花屋である。創業は2002年。東京・銀座の『ギンザ・コマツ』の中にオープンした。開業とともに、その独特のスタイルが話題となった。まず、店頭に花がないことだ。客の注文を受けてから花の仕入れをするという独自の創作スタイルは、“花のオートクチュール”とも“花を置かない花屋”とも呼ばれた。そのユニークな販売形態だけでなく、花のクリエーション自体も斬新なものであった。毎年のように、ギンザ・コマツのART SPACEで開催されたエキジビションも、業界を超えて話題となった。

お客様のイメージや要望に合わせて花を仕入れる。コンセプトは“花のオートクチュール”だ




