このページの本文へ
ここから本文です

From Zurich〜生まれ変わった伝説のホテル「ドールダー」

2008年5月28日

(文=長坂 道子)

 「この町は贅沢に事欠かない。けれどそれは必ずしも大っぴらにされない。スイス、とりわけチューリッヒで富を見せびらかすようなことはあり得ないからだ」──チューリッヒの伝説的な一流ホテル“ドールダー”。リニューアル後のグランドオープンに際し、地元の新聞に掲載された記事はこんな書き出しではじまっていた。

見せびらかさない、究極の贅沢

チューリッヒ湖をのぞむ小高い丘のてっぺんにこのホテルが建設されたのは1899年。トーマス・マンの「魔の山」に出てくるような、富裕層向けの「クアハウス」(つまり、今でいう「スパ」)としてそれはオープンし、以来、アインシュタインからチャーチル、マドンナからローリング・ストーンズまで、このホテルを定宿としたセレブ顧客は枚挙にいとまがない。ピアニストのアーサー・ルビンスタインはスタインウェイのピアノを持ち込んで、晩年、ここで優雅に暮らしていたし、ダボスの世界経済会議に出席するVIPたちも、ここを好んで利用したという。なるほど、ロケーションといい、様式といい、スイスが好む「見せびらかさない、けれど究極の贅沢」をまさに地でいくような伝説的ホテルとして一世紀以上この地に君臨してきた、ちょっと特別な存在なのだ。

1898年、高級クアハウス(療養所)としてオープン

あなたのご意見をコメントやトラックバックでお寄せください

ここから下は、過去記事一覧などです。画面先頭に戻る バックナンバー一覧へ戻る ホームページへ戻る

日経BP社の書籍購入や雑誌の定期購読は、便利な日経BP書店で。オンラインで24時間承っています。

ご案内 nikkei BPnetでは、Internet Explorer 6以降、 Safari 2以降、Opera 8以降、Netscape 8.1以降またはHTML 4.01/CSS level 1, 2をサポートしたWebブラウザでの閲覧をお勧めしております。このメッセージが表示されているサポート外のブラウザをご利用の方も、できる限り本文を読めるように配慮していますが、表示される画面デザインや動作が異なったり、画面が乱れたりする場合があります。あらかじめご了承ください。

本文へ戻る