(文・写真=高玉 あかね、監修=プライヴ編集部)
イタリア料理の醍醐味を「ラ・クチーナ・イタリアーナ」から示唆する
イタリアの街頭のキオスクで売られている、国内発行部数10万部を超える月刊誌「ラ・クチーナ・イタリアーナ」(イタリアの台所)は、1929年の初版以来、長い年月に亘ってイタリア人から大信頼を寄せられている料理雑誌である。60年代に結婚した私の義理の母、ローザアルバも、新婚生活のスタートと同時に「ラ・クチーナ・イタリアーナ」を愛読していた一人だ。今も昔も共通するこの雑誌の特徴は、イタリア料理の旬を即座に感じ取れ、インターナショナルな料理に目を向けながらも、イタリア料理の原点にいつでも戻れるような柔軟な姿勢だろう。また、レシピが難解ではなく、料理に自信がない人でも気軽にトライしてみたいと思える工夫と美しい写真を通して料理に親しむことができる。

「ラ・クチーナ・イタリアーナ」の雑誌と百科事典は、街のキオスクや書店で買い求めることができる
美味しい食卓のABC
去年の暮れから今年にかけて「ラ・クチーナ・イタリアーナ」は、北イタリアで広く読まれている新聞、コッリエレ・デッラ・セーラから百科事典をシリーズで売り出した。アルファベットのAからZまでを全15巻で構成(約8000項目、1500のレシピ)、毎週金曜日、順番に発売されるこの料理事典はかなり人気で、巷で大いに話題となっている。人気の秘密は、豊富で詳細な内容と分かりやすさ。例えばアルファベットの頭文字Cの項目を見ると、Cardo(チョーセンアザミ)から始まり、南米料理のChili con carne e fagioli(お肉とインゲン豆のチリ)まで、材料、特色のある製品、栄養摂取、調理器具にいたるまで、文章と写真で詳しく説明されている。そういう訳で普段料理の雑誌に興味のない私も、今回に限っては雑誌と一緒に百科事典も手に入れてしまった。




