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現代のジムニーは、660cc級+ターボ・ユニットでA/Tも載るが、しっかりフレームを残してオフロード4WDらしさを保つ。

小型・軽量であることを守り続ける

ジムニーの場合、その本質である、軽量、小型であることには意を注ぎつつ、エンジン・パワーは制限緩和を利用して、性能向上を享受する、というスタンスだ。しかし、550ccクラスに排気量を拡大した当初も、トルクを重視して2ストローク・エンジンを採用、1986年にターボ・チャージャを導入して初めて4ストロークにした、というほどの拘りをみせた。そういう拘りが「男ののりもの」としてのオフロード4WD人気に通じる気がする。写真はそのターボ・エンジン導入時のジムニーである。

エンジン排気量と同時に車輌寸法も制限が緩和されているのだが、ジムニーはそれにはむやみに迎合することなく、小型、つまりは軽量であることを守った。

唯一、マーケットの要望に合わせて変更したことといえば、それはサスペンションだろう。4輪ともリーフ・スプリングで吊られたリジッド・アクスルは、ヘビー・デューティのオフロード4WDのいわばお決まりのスペックだった。頑丈一途のサスペンションは相応に硬く、ストロークも不足気味になる。1995年、ついにコイル・スプリングを導入、一気に都会でも使えるジムニーに変身したのだった。

現在でも、スタイリングこそ都会風でA/Tギアボックスも導入されたりしているが、いまも相変わらずジムニーらしさを残している。

 

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いのうえ・こーいち

理工系大学院修了。日本写真家協会(JPS),日本写真作家協会(JPA)会員。
主な連載誌は,小学館「ラピタ」,日本カメラ社「日本カメラ」,エイ出版「東京生活」,サドルシューズ「ミニフリーク」など。クルマをはじめとして,乗り物全般を愛好する。著書には「客車好き」(JTBパブリッシング),「ぼくの好きな時代,ぼくの好きな車たち」(エイ出版),「クルマ好きはやっぱりフェラーリが好き」(二玄社),「アルファ156」(経林書房),「世界の自動車100点」(講談社),「世界の名車」30巻(保育社),「男の鉄道ホビイ」(エイ出版社)などがある。

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