このページの本文へ
ここから本文です

第27回 マーチをベースに独自のデザイン 日産Be-1

2007年7月5日

日産Be-1は,特異な存在として思い起こされる。クルマそのものはマーチをベースに,独自のデザインのボディを組み合わせたもの。

低迷していた日産のターニングポイント

日産Be-1,どれほどのヒトが憶えているのだろうか。こうしてその写真を見たりすれば,際立ったスタイリングの小型車が,一時的にではあるがブームのように迎えられたのを思い出す。それとともに,日産がいくつもの興味深い「意見広告」を出稿していた記憶も甦ってくる。

それは昭和の終わり頃の話である。日産自動車は低迷していた。もう10年遡れば,トヨタと並んでなんとか「二強」の地位を保っていた日産自動車が,昭和59年(1984年)には国内年間生産車台数のシェア20%を割り込み,昭和61年(1986年)には営業損益で初の赤字に転落していた。歴史はあとから振り返るといろいろなことが解ってくる。日産はいうなれば硬直状態にあった。組織の硬直,思考の硬直,加えて市場の硬直もあった。

日産Be-1はそんな折り,昭和62年(1987年)1月に発売になったのだが,振り返ってみると,Be-1なる小型車が日産のターニングポイントを象徴していたように思える。ハードウェアの点から見れば,特に見るべき点も持たないこの小型車がもたらしたもの。それは,そのまま世の中がハードウェアよりもソフトに反応する時代に移っていたことを教えてくれたのではあるまいか。

ここから下は、過去記事一覧などです。画面先頭に戻る バックナンバー一覧へ戻る ホームページへ戻る

日経BP社の書籍購入や雑誌の定期購読は、便利な日経BP書店で。オンラインで24時間承っています。

ご案内 nikkei BPnetでは、Internet Explorer 6以降、 Safari 2以降、Opera 8以降、Netscape 8.1以降またはHTML 4.01/CSS level 1, 2をサポートしたWebブラウザでの閲覧をお勧めしております。このメッセージが表示されているサポート外のブラウザをご利用の方も、できる限り本文を読めるように配慮していますが、表示される画面デザインや動作が異なったり、画面が乱れたりする場合があります。あらかじめご了承ください。

本文へ戻る