
日産が1962年に発売したフェアレディはわが国初の本格的スポーツカー、というものだった。初期のスポーツカー・レースで大活躍した
フェアレディZのルーツというべきクルマ
「わが国初の本格的スポーツカー」という触れ込みで、1962年に発売されたのが日産フェアレディである。現在も人気、知名度で広く知られるフェアレディZのルーツというべきクルマである。
しかし、このフェアレディにもルーツがあり、輸出を主流に考えてつくられた「フェアレデー」(まだフェアレディではなかった)S211からSPL213に至る、前史というような一群が存在する。
それらの経験を元に、ようやくわが国にもスポーツカーの需要が生まれそうな気配を感じた日産が、このフェアレディ、SP310型でいち早く名乗りをあげた、というところだ。
先の輸出用モデルは基本的に北米市場向けであった。北米市場では、まだ自国産のスポーツカーは少なく、人気があったのは欧州の伝統的なオープン・スポーツカーであった。もともと「馬」の延長として乗馬感覚でスタートした欧州と、あくまで移動の道具として捉えていた米国との考え方の違い、そこにクルマ好きの思いが作用した結果であろうか。
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