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第17回 ディーノ206GT/246GT〜フェラーリが愛息の名前を冠した小型車

2007年2月16日

抑揚のあるスタイリングはいかにもイタリアンメイドのものという印象。半ばカロッツェリアが手づくりした魅力的なシェイプ

病に倒れた若き息子のサインをエンブレムに

ディーノというのは、フェラーリの創始者であり、レース界、自動車界でいまだに語り継がれるカリスマ的存在であるエンツオ・フェラーリ(1898-1988)の息子の名前である。遅くして産まれた子、父の後姿を見てエンジニアとして成長しつつあった若き日に病に倒れて逝ってしまった愛息。硬骨の父は、つくり出した「小型フェラーリ」にディーノの名前を付け、彼のサインをエンブレムにした。

小型フェラーリ…それまで、乗用車としては最大級のV12気筒エンジンを搭載し、最高峰であることを売り物に高級高性能車だけをつくってきたフェラーリが、初めてつくり出した小型車。V12を搭載しない初めてのフェラーリであった。

「V12に非ずば、フェラーリに非ず」、そんな雑言を訊くまでもなく、自らフェラーリのエンブレムを一切排除し、息子の名を付けて送り出した。まず以って、その意志に注目させられてしまう…。

■詳しい内容はこちらをご覧ください。

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いのうえ・こーいち

理工系大学院修了。日本写真家協会(JPS),日本写真作家協会(JPA)会員。
主な連載誌は,小学館「ラピタ」,日本カメラ社「日本カメラ」,エイ出版「東京生活」,サドルシューズ「ミニフリーク」など。クルマをはじめとして,乗り物全般を愛好する。著書には「客車好き」(JTBパブリッシング),「ぼくの好きな時代,ぼくの好きな車たち」(エイ出版),「クルマ好きはやっぱりフェラーリが好き」(二玄社),「アルファ156」(経林書房),「世界の自動車100点」(講談社),「世界の名車」30巻(保育社),「男の鉄道ホビイ」(エイ出版社)などがある。

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