
いまやクルマは生活になくてはならない交通機関であり、同時に基幹産業ともなっている。クルマが誕生してから120年、ここまで生活に深く浸透してくることを、120年前の発明者たちは見通していたのだろうか。いまや成熟しきって、エネルギイ問題や環境問題、安全の問題など、ポジティヴな進化だけでは語れない課題も出てきている。
さて、今回から「くるまのわざ」というコラムを受け持たせていただくことになった。与えられたコンセプトは「日本の自動車史を技術に焦点をあてて振り返ると共に、その技術がいまの自動車技術にどう継承されているのかを検証する」というようなものである。
小生、クルマをはじめとするのりものはどちらかというと趣味のアイテムとしてずっと愛好してきた。もちろん、男が入れ込む趣味対象なのだから、そこには技術的な拠り所が込められているものが多い。いささか手前勝手な解釈のもと、そのテーマに対して毎回ひとつのクルマを紹介していくことにしよう。すなわち、「技術的見地から見て、語るものを持ったクルマ列伝」。
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