シワや匂いを減らすミスト噴射も加わった
叩き洗いともみ洗いを組み合わせた「ダンシング洗浄」方式は、洗浄力を上げただけではなく、衣類のからみつきも減らす。これも大きなメリットだ。
ドラム式洗濯機の「タンブリング」動作は、比較的衣類のからみつきが少ないほうだが、一定の時間、一定の方向にグルグル回転するため、ある程度のからみつきは避けられない。ところが、途中で「クイック反転」動作を加えることで、からみがさらに少なくなるし、水分を吸って縮んだ衣類をほぐす効果も期待できる。だから、シワが減る。
加えて、残ったシワを伸ばす工夫も加わった。それが「ミストリフレッシュ」という機能。「ダンシング洗浄」である程度シワを防いで洗浄・脱水したのち、乾燥。そのとき、霧状のミストを乾いた衣類に当てて温風で仕上げることで、シワを伸ばすという仕組みだ。だから、乾燥まで一気に仕上げても、比較的シワになりにくく、柔軟仕上げ剤を使わなくても、タオルがふんわりと仕上がる。
ミストの直径は20~30マイクロメーター。この大きさのミストはスチーム以上に臭いを吸着する性質があり、効果的に臭いを減らすらしい。このため、乾燥時のシワ伸ばし以外に、ウールのジャケットなど洗いにくいものの消臭にも使えて非常に便利だ。

いちばん左がスプレーの粒子、中央がミスト、右側がスチームの粒子。スチームよりは大きく、スプレーの粒子よりは小さいミストの大きさが、臭いの吸着に具合がよかったという。
また、運転音が静かになったことも見逃せない。なめらかに動く「デュアルDDモーター」の採用のほか、重心の最適化やサスペンションの改良によって、音が大きくなる脱水時で騒音は38db。洗濯時には28dbでしかない。これなら夜中にマンションの一室で使っても、まず問題が起きることはないだろう。
ヒートポンプ乾燥による省エネ性能では、いまだにトップクラス。乾燥スピードも相変わらず速く、乾燥時の温度は65度と低めだから、ヒーターでは縮む衣類も乾燥できるなど、基本性能の高さも健在だ。ドラム式洗濯機の性能をまた一段アップさせたこの洗濯機。はっきり言って買いだと思う。
(関戸俊章)
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