

毎年、花粉症に悩まされ、いろいろな手段を試してみるがあまり効果がない——Part1は、そんな人にとって必読のインタビュー。花粉症の専門家「耳鼻咽喉科 山西クリニック」院長・山西敏朗先生に様々な花粉症対策についてお話をうかがった。市販薬を選ぶ際の注意点、外科的手術の紹介、根治へのアドバイス……プロならではの意見を参考にして、今年は花粉症に対してひと味違う取り組み方をしてみてはいかがだろうか。
あなたは本当に花粉症? ——まずは耳鼻科の受診を
花粉症対策は、まず“自分が本当に花粉症かどうか確認する”ことから始めてほしいと山西先生は言う。自分が花粉症だと思い込んでいる人が思いのほか多いそうだ。
「自分は花粉症だと思い込んでいる方はかなり多いですね。実際、私のクリニックにいらっしゃる方の中にも診察してみると単に風邪であったり、鼻内にポリープが見つかったり、ひどい場合だと癌が発見される方もいます。こういった別の疾患があるのに自分を花粉症だと思い込み、市販薬に安易に手を出すのは危険です。正確な知識もなく市販薬を服用し続けると、かえって症状が悪化する場合もあります。まずは耳鼻科の診察を受け、自分が本当に花粉症なのかどうか確認してください」
たとえ花粉症であることがはっきりしたとしても、山西先生は自己判断のみで市販薬を服用し続けることに警鐘を鳴らす。
「例えば市販の点鼻薬には、血管収縮剤が入っているものがあります。即効性があり使用すると鼻が通って楽になるので、一日に何十回も使う患者さんが増えている。しかしその効果は一時的なもので、繰り返し使用すると段々効かなくなる上に、鼻の粘膜が厚くなって鼻づまりがさらに悪化してしまいます。そうなると、最終手段は手術しかありません。市販薬を使用する前に、まず商品の名前を控えて医師に相談することをお勧めします。その方が本人にとってより安全ですし、時間と費用をムダ使いせずに済むはずですよ」
病院に行く時間がない——そんな時に役立つ“市販薬の見分け方”
花粉症の症状であるくしゃみ、鼻水、鼻づまりなどを抑える鼻炎薬。この鼻炎薬の代表である「抗ヒスタミン薬」は、薬の開発時期によって第一世代、第二世代という2つに大まかに分類できる。第一世代の抗ヒスタミン薬は即効性があるものの、眠気やノドの渇きなど副作用が強い。このため、車を運転する時や工事現場など危険が伴う場所で働く人は十分注意が必要だ。第二世代の抗ヒスタミン薬は即効性こそ低いが、眠気などの副作用が大幅に軽減されている。それぞれの特徴を参考に、自分の状況に合った薬を選択することが必要だ。
「第一世代、第二世代の代表的な有効成分は5つほどあり、薬局に置いてある市販の鼻炎薬には、大抵この5つのどれかが入っています。市販薬を購入する際は事前にこれらの成分をメモしておくと、第一世代・第二世代を見分ける目安になると思いますよ」




