この夏、アーティスト故・岡本太郎が注目を集めている。彼が手がけた大壁画『明日の神話』が完全修復され、日本テレビ放送網の社屋前で公開されたからだ。1970年に大阪で開催された万国博覧会のシンボル「太陽の塔」と対を成すと言われるこの大壁画は、一体何なのか? そしてなぜ、21世紀の7年目にして“岡本太郎”なのか。関係者への取材から、その謎に迫った。
(日経エンタテインメント!編集=平島 綾子)
こうして『明日の神話』プロジェクトは始まった!
テレビCM「芸術は爆発だ!」で知られる岡本太郎。絵画や造形、執筆など、“芸術”と名のつくものならジャンルを問わずチャレンジし続けた、日本を代表するアーティストだった彼を、昭和30〜40年代に子ども時代を送った人で、知らぬ者はいないだろう。なんといっても、代表作の1つが、大阪万博のメイン会場、現在の万博公園(大阪府吹田市)にそびえ立つ「太陽の塔」なのだから。

岡本太郎(おかもと・たろう)1911年東京生まれ。芸術家。漫画家・岡本一平と、作家であり歌人であり、そして仏教研究家でもあった岡本かの子の一人息子。1929年、東京美術学校に入学後すぐに中退し渡欧。1940年パリから帰国し兵役で中国へ渡る。復員後、創作活動を再開し、時代の寵児として次々に話題作を発表。さらに、「芸術は爆発だ!」など数々の明言を残す。『今日の芸術』ほか著書も多数。96年逝去。

大阪・万博記念公園に現存する太陽の塔。同公園にある大阪城天守閣では、甦れ 大阪万博の記憶!!と銘打ち、特別展「1970年 大阪万博の軌跡」を開催する(7月29日〜8月6日)。アポロ11号が持ち帰った“月の石”が36年ぶりに大阪へ里帰りするなど、見どころが盛りたくさん! 大人600円(天守閣入場料として)/中学生以下無料。
詳しくはwww.expo70.or.jpにて。




