日本には昨年7月、世界遺産に登録された「知床」をはじめ、現在13の世界遺産が存在する。世界遺産には歴史を学べるスポットや自然の神秘を感じられる場所が多数あり観光スポットとしても人気が高い。おまけに京都や奈良では夏限定の祭事を行っている。今年の夏休みは日本にある世界遺産に出かけてみてはいかがだろうか。また、せっかくなら「テーマ」を持って大人ならではの旅を楽しもう。
(文=高橋 佳奈江)


「平泉」、世界遺産登録へと動き出す
岩手県平泉市が2008年世界遺産登録を目標として動き出している。
平泉(岩手県平泉町、奥州市、一関市)は奥州藤原氏が拠点として築いた地で100年にわたり発展した。中尊寺や毛越寺など国宝や重要文化財に指定されている場所も多く、以前より世界遺産登録に推薦する「暫定リスト」に挙げられていたが、7月に行われた文化庁の会議で「平泉―浄土思想に関連する文化的景観」として、正式に世界遺産条約の「文化遺産」に推薦されることが決まった。
9月に政府の推薦を決定し、来年2月1日までにユネスコに推薦書を提出。評価機関の国際記念物遺跡会議による審査の後、2008年のユネスコ世界遺産委員会で登録されるかどうかが決まる。これまで、日本政府が過去に推薦した遺産は、すべて登録されている。もし、世界遺産の登録が決まれば日本では14番目の世界遺産登録となる。
世界遺産って何!?
世界遺産は1972年のユネスコ総会で採択された「世界遺産条約」に基づいて、「世界遺産リスト」に記載(登録)された自然や文化のことをいう。リストの作成目的は、地球にある素晴らしい自然や文化を国や民族の区別無く、守っていこうというところである。特に消滅や崩壊の危機に瀕する自然や文化財を守り、後世に受け継いでいくということが目的だが、国際理解を深めるという目的においても、互いの国の文化や歴史を知る手段となる。
世界遺産の種類は、地形や生物、景観など、すぐれた価値をもつ「自然遺産」、普遍的価値をもつ建築物や遺跡などの「文化遺産」、文化と自然の両方を兼ね備える「複合遺産」などがある。世界遺産に認定される条件はとしては「世界的に普遍的な価値をもつこと」でユネスコの「世界遺産登録基準」を満たすものとされる。
日本では現在3箇所の自然遺産と10箇所の文化遺産があり13箇所が世界遺産として登録されている。
また、次の候補としては「古都鎌倉の寺院・神社ほか」(神奈川県、平成4年)、「彦根城」(滋賀県、平成4年)、「平泉の文化遺産」(岩手県、平成13年)、「石見銀山遺跡」(島根県、平成13年)が暫定リストに挙げられている。














