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小笠原流に学ぶ「和」の流儀 第14回 筆で手紙を書いてみる
小笠原流礼法宗家 小笠原 敬承斎 氏
2008年7月31日

(取材・文=中山恵子 協力=キッチュ 撮影協力=日芸企画、奈良筆 あかしや)

字の上手下手より、丁寧に書くことが重要

夏のお盆休みには、ご自宅でのんびりお過ごしになる方も多いのではないかと思いますが、是非、こうした時間にゆとりがある際に、心を落ち着けて、日頃お世話になっている方や親しい方にお手紙を書かれてみてはいかがでしょうか。

「字が下手だから積極的に書く気持ちにはなりにくい」という方もいらっしゃいますが、字の上手下手よりも丁寧に書くかどうかのほうが大切です。例えば、ビジネスの場面でも、ワープロで打った文字ではどうしても事務的で味気ない印象を受けてしまうことがありますが、そこに一言でも直筆の文章が添えられているだけで、温かみが感じられるものです。丁寧に書く、という気持ちさえ忘れなければ、おのずと気持ちは伝わることでしょう。

この時期の手紙といいますと、お中元のお礼状や残暑見舞いがあります。「お礼状は葉書でかまいませんか?」と時折質問されることがありますが、「お礼状は葉書が一般的」と誤解されている方もいらっしゃるようです。しかしながら、葉書は内容が人目に触れてしまうため、略式と心得なければなりません。したがって、目上の方にお出しになるときには、封書が望ましいのです。どうしてもお使いになりたい葉書がある場合は、その葉書を封筒に入れてお出しになる心遣いが大切です。なお、残暑見舞いは、立秋以降から処暑の頃までを目途に差し上げましょう。

便せんと封筒は白無地が基本。筆ペンで、まずは「筆書き」に親しんでみることが上達への第一歩だ。 [ 画像クリックで拡大

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