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小笠原流に学ぶ「和」の流儀 第12回 お中元を贈るということ
小笠原流礼法宗家 小笠原 敬承斎 氏
2008年7月10日

(取材・文=中山恵子 インタビュー写真=小川拓洋 協力=キッチュ)

近しい人に感謝を伝える“お中元”

旧暦7月15日を中元といい、日ごろからお世話になっている方々に贈り物をする風習があります。近しい人に対しては、つい「ありがとう」や「よろしくお願いします」という言葉をかけそびれてしまうことがありますが、お中元はそうした気持ちを伝えるよい機会ではないでしょうか。ただ品物を選んで機械的に配送してもらうのではなく、お中元の由来や流儀を知ったうえでお贈りになれば、礼儀正しい印象を与えるとともに感謝の気持ちもより伝わるでしょう。

お中元は、中国の道教のいわれにより、上元(1月15日)、中元(7月15日)、下元(10月15日)という三元に由来すると考えられています。日本では旧暦の中元がちょうどお盆の頃に当たるため、先祖の霊を供養したり、生御霊といって存命中の親に対して魚を贈る風習と融合して広がっていったともいわれています。両親に魚を贈り、同じ火で調理したものを家族で食べることで長寿を願ったのです。現在でも親に贈り物をする地域がありますが、それはこのような風習からきているのです。

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