文=宇山 恵子
写真=田中 仁

氷の器に入れたそうめん。右から、酢の酸味を利かせた「夏野菜」、鰹と昆布だしの「山芋とわさび」、柑橘系のつゆで楽しむ「じゅんさい入り」(器はバカラ製)。いずれもコースの1品
今、京都の食通たちに評判の店が、嵐山・桂川のほとりに佇む「天ぷら 松」。常連客が80%を占め、一度来店した客はほとんどリピーターになる。
お目当ては、店主、松野俊一さんの創意工夫に溢れた創作料理の数々。それも、「同じ料理は二度と出さない」という姿勢が、リピーターの心をつかんでいる大きな理由だ。
夏の名物はそうめん。大きな氷を削った器を用意して、お客の好みに合わせたつゆで提供する。さっぱりした味が好きなお客には、ユズとスダチの香りがさわやかな柑橘系のつゆ。お客が疲れ気味と見れば、酢を多めにしたつゆ。落ち着いた味が好みの客には、鰹だし、といった具合。





