文=羽野 羊子
写真=稲山 智紀

お客の提案から生まれたヒットメニュー「ぶた丼・わかさ仕立て」(1500円)
高級感漂う大人の街、大阪・新地で、舌の肥えたビジネスマンやOLに人気を博している「大衆酒場」がある。「この街だからこそ、あえてダサく、力の抜けた居酒屋をと考えた」と亀井亮佑店長が語るように、外観も内装もいたってラフ。
コンクリートむきだしの壁にかかる黒板のお品書きには、「今治のジャコ天ステーキ」「白金豚のうずまきソーセージ」など、全国各地から仕入れた特選珍味がずらりと並び、まるで“全国うまいもん市”。かと思えば、亀井店長の伯母が作るカレーライスや惣菜など、ほっこり和める「お袋の味」もある。
まさに「なんでもあり」だが、すべてのメニューに共通しているのは、素材の美味しさを直球で味わえるシンプルな味付けで、酒との相性が抜群だということ。「珍しい食材にこだわっているが、あくまで基本は居酒屋」という店長の信念がしっかり貫かれているから、店のベースがブレないのだ。





