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エコカーにもHKSパワー

2008年2月4日

(写真と文:三井 公一=サスラウ)

HKSのバイフューエルシステムと開発営業課の木ノ内 聡氏

カメラ:RICOH GR DIGITAL II

財団法人省エネルギーセンターが主催する「ENEX2008」(関連リンク)が東京ビッグサイトで開催された。この展示会は2月の省エネルギー月間の主要イベントとして、省エネルギーや新エネルギーなどの取り組みを紹介するものだ。

会場を歩いてみると、様々な取り組みが展示されていて興味深い。エコガラスや風力発電、家電量販店による省電力電化製品の展示など、身近に感じるものもたくさんあった。会場奥では「運輸ゾーン」が設けられ、アイドリングストップ自動車の体験試乗コーナーや、自動車リサイクルに関しての展示が行われている。その中に異色の企業が出展していた。

その企業は「HKS」(関連リンク)。創業35周年を迎えた自動車のチューニングメーカーである。クルマ好きやモータースポーツファンなら、HKSのロゴに見覚えがあるだろう。同社はターボチューンにより高出力を絞り出すチューニングで有名だが、今回出展していたのは、既存の自動車を天然ガスとガソリンのハイブリッド車に改造する「バイフューエルシステム」だ。

「天然ガス自動車は二酸化炭素の排出量をガソリン車より約2割削減でき、燃料もガソリンより低価格なので、環境性能と経済性が高まります」と小野 憲氏(HKS 事業開発部 開発営業課)は説明してくれた。バイフューエルシステム車に改造する場合は助成金が出るので、導入コストも半額で済むという。対応予定車種はトヨタのプロボックス、ハイエース/レジアスエースと、ニッサンのキャラバンなどCV(商用車)中心となる。

HKSがエコ分野に乗り出してきた背景には、「若者のクルマ離れ」や「スポーツカーの衰退とファミリーカーの台頭」がある。最近の原油高や道路事情の悪化も当然それに拍車をかける。しかしながら後ろ向きの考えは同社から感じられない。それはレースやチューニングで培った精密加工技術があるからだ。その技術は今回のバイフューエルシステムのレギュレーターにも活かされているという。

最高200気圧のボンベ圧を2.5気圧まで減圧するというシビアな部分だ。他にもコンピュータ部分がそうだ。純正のECUのガソリン出力信号をCNG出力信号に換算する部分など「クルマの脳」を知り尽くしているからできる部分である。

エコカーに「POWERED BY HKS」のステッカーを見つけるのも遠い日のことではないかもしれない。チューニングメーカーの今後の展開に期待したい。

三井 公一

フォトグラファー。有限会社サスラウ、サスラウ・インコーポレイテッド代表。

在学中よりスポーツ新聞や写真週刊誌の撮影に従事。朝日新聞社出版写真部を経てフリーに。Macと出会う。

日産自動車のウェブサイト「羅針盤」の制作に参加し、ルマン24時間レースやウェブマガジンなど写真やビデオ映像を使用したコンテンツに関わる。

現在、有限会社サスラウとサスラウ・インコーポレイテッド代表。www.sasurau.com

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