(写真と文:三井 公一=サスラウ)

朝8時のサンフランシスコ・マーケット通り
カメラ:Nikon D3 レンズ:Ai AF-S Zoom Nikkor ED 80-200mm F2.8D(IF)
朝のサンフランシスコ。マンホールから沸き立つ蒸気を切り裂いて、自転車が次々に走ってくる。太陽を斜めに浴びて、路面電車のFラインとトロリーバス、自動車などと一緒に交差点を突っ切る。メインストリート・マーケット通りの通勤風景だ。
自転車文化の発信地だけあって、サイクリストは皆ヘルメット着用。自転車の種類はロードレーサーとマウンテンバイクをメインにピストが加わるなど様々だが、皆きちんと整備された自転車用のレーンを走行している。時折発生する渋滞を横目に自転車はスムーズに走り続ける。
日本でも自転車レーンを整備した社会実験が開始されている。世田谷区の明薬通り(関連リンク)や、杉並区の中杉通り(関連リンク)などだ。しかしいずれも実施期間が短くエリアが狭いなど、サンプル採取としては疑問点が残る。
サンフランシスコではMTA(Metropolitan Transportation Commission)が自転車用のルートマップ「511 BikeMapper」(関連リンク)を公開している。マップ中ではClassI、II、IIIと自転車の走行レーンをカテゴライズして、安全に、そして快適に移動できるように配慮されている。日本の劣悪な自転車環境に身を置いていると実に羨ましい限りだ。
日本では社会実験の自転車レーンに、堂々と大型スクーターなどが駐車されるなど、意識が低い点が多く見受けられる。自転車の電車内持ち込みやバスの自転車ラック設置など、合理的でエコな事例が数多い自転車先進国の欧米に追いつくにはまだまだ時間が必要なようだ。




