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試験管を持ってスタンバイしている心境

19年間、オリジナル版の『ウーマン・イン・ブラック』を上演し続けてきたロンドンのフォーチュン・シアターで、日本版が上演されることは前代未聞。オリジナルも手掛けた演出家ロビン・ハーフォードが、民族性の違いからか繊細で情感の滲む日本版をいたく気に入り、各方面に働き掛けたことで実現した。

「5年前にロビンさんから『ぜひロンドンに連れていきたい』と言われたときは冗談かなと思っていたのですが(笑)、今回それが実現するとなって『エライ事になった』と思いました。でも、最も抱負をお持ちなのはロビンさんな訳で、僕らはロビンさんの思いだけを携えて、日本でやっていることをそのままやってくればいいという事だと思います。

現地で舞台を拝見した事があるのですが、ロンドン版は非常にスピーディーで、ラストもまるで断ち切られるように『パンッ』と終わる。観客もある種エンタテインメントをそのまま受け止めて劇場を出ていき、日本のお客様とは違うという印象を受けました。

そういうお客様方が、日本の…斎藤さんと僕の『ウーマン・イン・ブラック』をご覧になったら、そこにどういう化学変化が生まれるのか。今は中身の違う二つの試験管を持って、待機している状態ですね」

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