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撮影が始まったら「もうナニジンでもいいや」って

『ハーフェズ〜』は、麻生が扮する無垢な女性・ナバートと、詩人・ハーフェズとの恋を詩情豊かに描いた、イラン版「ロミオとジュリエット」ともいうべき作品だ。誰もが、ナバートは日系人かハーフの女性だと思うだろうが、なんと「日本人」の要素はみじんもない。

「最初はイラン人ということで聞いていたので、どういう気持ちで演じたらいいのか、とても悩みました。文化も習慣も知らないことが多すぎるし、どうしようと思っていたんですけど、撮影直前に監督が『イラン人とチベット人のハーフということにしよう』って。チベットの方々って、私たちと顔立ちが似ているじゃないですか。だったらルックス的にはとりあえずクリアだと(笑)。しかもチベットから来たばかりという設定なら、言葉があまりしゃべれなかったりいろんなことを知らなくても大丈夫かなって」

役作りのためのチベット行きも自ら提案してみたそうだが、監督は「必要ない」とあっさり却下。だが監督は彼女のことを「イラン人だった」とほめてくれたという。

「のんびりとした現場だったこともあり、撮影が始まったら『もうナニジンでもいいや。人間だったらいいや』って、そんな気分でした(笑)」

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