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今村昌平監督が愛した才能

今村昌平監督『カンゾー先生』のヒロインに大抜擢されたことで、女優としての才能を本格的に開花させた麻生久美子。以後、『ひまわり』(行定勲監督)『回路』(黒澤清監督)『THE 有頂天ホテル』(三谷幸喜)など、個性的な監督たちの秀作に次々と出演し、さらなる成長を続けている。

そんな彼女の初の海外作品となるのが、1月19日から公開となる『ハーフェズ ペルシャの詩』。ナント三大陸映画祭グランプリを受賞するなど各国の映画祭で様々な賞を受賞し、世界にその名をとどろかすイランの巨匠、アボルファズル・ジャリリ監督の作品だ。

「最初に出演のお話をいただいたのは7、8年前。3年前に具体的なオファーをいただき、撮影は2年前に行いました。出演しようと思った一番の理由は、ジャリリ監督の作品だから!」

監督が来日するたびに会い、交流を深めていった麻生。静けさに満ちた繊細で芸術性の高い作品とはうらはらに、ジャリリ監督は茶目っ気たっぷりの楽しい人物だそうで、監督の人柄にまず惹かれたのだという。

だが、初めての海外作品ということもあり、「撮影に入る前は、とても恐くなった」とも。

「監督はいつも素人の方ばかり使っているので、私のように女優を職業としている人間を使うことに途中で嫌気がさしてしまうのではないかと。だから今回は、今までやってきたことを忘れて空っぽになり、ただその場にいるということだけを目標にして撮影にのぞみました」

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