「香港の魅力にも注目してほしい」

『インファナル・アフェア』シリーズでトニー・レオンとアンディ・ラウを組ませ、素晴らしい化学反応を引き出したラウ監督だが、今回の共演も見事な相乗効果を生みだしている。
アンドリュー・ラウ監督は「映画を作るときは毎回、何か新しい要素を取り入れるようにしています。今回は新しい刺激を求め、武さんに出演してもらうことにしました」と語る。
今回の最大の見どころは、トニー・レオンが初の悪役にチャレンジしたということ。これまでナイーブで誠実な男を演じることの多かった彼がどのような冷酷さを見せるのかに注目して欲しいが、意欲的な試みに、撮影にはかなりの緊張を要したようだ。
ラウ監督は「今までいろいろな映画を撮ってきましたが、今回が一番、時間がかかりました。『インファナル・アフェア』のときは1日8時間程度の撮影でしたが、今回は13〜14時間を超えました。今までのどんな映画よりもきめ細やかに撮っていかなければならないと思ったのです。だから、取り終えてみたら、僕自身も“傷だらけの男”になっていました。幸い、心に傷はついていなかったのですが」と笑う。
もうひとつの主役ともいうべきなのが、香港の街。ゴージャスでダークで、冷たく、そして温かい。相反する様々な要素を併せ持ち複雑な魅力を放つ大都市の空気感が、物語に色を添える。
「監督も僕も久しぶりに香港で香港映画を撮ったのですが、香港の魅力がこれでもかといういうくらい盛り込まれている作品だと思います」





