<プロローグ>
人間誰しも美しく生活したいと思っている。それは見た目だけじゃない。中味から美しくということだ。
それはクルマも同じである。今どきクルマを実用性だけで買う人はいない。だったらトラックやバンでいい。そうではなく、乗る人の身体はもちろん、時には頭や心まで気持ち良くしてくれるから買うのである。それはスタイリングであり、走りであり、質感であり、ブランド性であり、知的興奮を誘うエピソードである。クルマはある意味、五感で味わうプロダクトだ。だから楽しくも難しいのである。
というわけでこの“ビューティフルライフカー”では私、小沢が美しさや知的エピソードを中心にクルマを語っていこうと思う。
<コンセプト>
日米であまりに違う“アコード事情”
8代目のアコードが登場した。今回からはワゴンをツアラーと改名しての登場だ。
アコードは初代が76年に登場した歴史ある商品で、72年発表のシビックと並ぶホンダの基幹車種だ。しかし、日本で人気を誇ったのはせいぜい90年代まで。その後は、ミニバン、それも当のホンダが出したオデッセイなどに押され、日本で普通のファミリーが買う商品としてのセダン、ワゴン市場は極端に縮小した。
一部、メルセデスやBMWなどの輸入車やマークXなどトヨタ製高級車ががんばっているが、新型アコードの国内販売目標は、世界不況もあってかセダン、ツアラー合わせてわずか月1000台。一時、1万台弱ほど売った頃と比べると隔世の観がある。





