<プロローグ>
人間誰しも美しく生活したいと思っている。それは見た目だけじゃない。中味から美しくということだ。
それはクルマも同じである。今どきクルマを実用性だけで買う人はいない。だったらトラックやバンでいい。そうではなく、乗る人の身体はもちろん、時には頭や心まで気持ち良くしてくれるから買うのである。それはスタイリングであり、走りであり、質感であり、ブランド性であり、知的興奮を誘うエピソードである。クルマはある意味、五感で味わうプロダクトだ。だから楽しくも難しいのである。
というわけでこの“ビューティフルライフカー”では私、小沢が美しさや知的エピソードを中心にクルマを語っていこうと思う。
<コンセプト>
ゴーン&中村体制の本当の意味
お世辞抜きに2代目キューブ=旧型キューブはカーデザイン界に革命をもたらしたと思う。ポイントは明快だ。従来の常識から逸脱していたのだ。CMで「キューブ イン マイルーム」とうたっていたがまさにその通り。あれほどクルマでありながら、クルマらしくないデザインもない。要するに家具のデザインであり、デザイナーハウス的なデザインで貫かれていたのだ。
特に分かりやすいのがインテリア。シートはまさしく普通のオシャレなソファだったし、オーディオパネルは、一体型ホームオーディオのそれ。普通に都心の家具や雑貨屋に行って、「こういうのカッコいいなぁ」と感じるデザインや質感が実現されていたのだ。
そういう意味で2代目キューブがやったのは“当たり前”のデザインだったと思う。





