<プロローグ>
人間誰しも美しく生活したいと思っている。それは見た目だけじゃない。中味から美しくということだ。
それはクルマも同じである。今どきクルマを実用性だけで買う人はいない。だったらトラックやバンでいい。そうではなく、乗る人の身体はもちろん、時には頭や心まで気持ち良くしてくれるから買うのである。それはスタイリングであり、走りであり、質感であり、ブランド性であり、知的興奮を誘うエピソードである。クルマはある意味、五感で味わうプロダクトだ。だから楽しくも難しいのである。
というわけでこの“ビューティフルライフカー”では私、小沢が美しさや知的エピソードを中心にクルマを語っていこうと思う。
<コンセプト>
まだまだヤリ足りてなかった先代モデル
昨年発売されたGT-Rと同じ『日産』ブランドながら、日本にはもう一つ、世界に名を轟かせる傑作スポーツカーが存在する。そう、フェアレディZだ。晴れてこの12月1日、その6代目モデルのZ34型が登場した。
さて、GT-Rがどちらかというと、日本人の感情を刺激する“長嶋茂雄”的存在なのに対し、一方のZは“王貞治”的だ。
というのも王が通算868本の本塁打の世界記録を持っているように、Zは初代モデルが69年にデビューするやいなや記録的大ヒット。9年間で世界累計55万台と当時ダントツの台数を誇った。まさしく記録&記憶に残る“世界のNo1スポーツカー”だったのである。





