<プロローグ>
人間誰しも美しく生活したいと思っている。それは見た目だけじゃない。中味から美しくということだ。
それはクルマも同じである。今どきクルマを実用性だけで買う人はいない。だったらトラックやバンでいい。そうではなく、乗る人の身体はもちろん、時には頭や心まで気持ち良くしてくれるから買うのである。それはスタイリングであり、走りであり、質感であり、ブランド性であり、知的興奮を誘うエピソードである。クルマはある意味、五感で味わうプロダクトだ。だから楽しくも難しいのである。
というわけでこの“ビューティフルライフカー”では私、小沢が美しさや知的エピソードを中心にクルマを語っていこうと思う。
<コンセプト>
日本専用の“鹿”あるいは“鶴”
今や頭から離れない経済クライシス問題を含め、ますますグローバル化が進んでいる自動車業界。ヴィッツ、フィットのようなコンパクトカー、カローラ、アコードのような大小セダン、ムラーノ、ハリアーのようなSUVはもはや完全に世界戦略車となった。今や日本専用車はほぼあり得ない。
ところがそんな状態でも事実上の日本専用、出したとしても多少アジア向けといういわゆる“鹿”や“鶴”のような珍しいジャンルがある。そう、軽自動車とミニバンだ。





