<プロローグ>
人間誰しも美しく生活したいと思っている。それは見た目だけじゃない。中味から美しくということだ。
それはクルマも同じである。今どきクルマを実用性だけで買う人はいない。だったらトラックやバンでいい。そうではなく、乗る人の身体はもちろん、時には頭や心まで気持ち良くしてくれるから買うのである。それはスタイリングであり、走りであり、質感であり、ブランド性であり、知的興奮を誘うエピソードである。クルマはある意味、五感で味わうプロダクトだ。だから楽しくも難しいのである。
というわけでこの“ビューティフルライフカー”では私、小沢が美しさや知的エピソードを中心にクルマを語っていこうと思う。

<コンセプト>
世界一になるための“欲張り”コンセプト
今、アウディは大きな野望を抱いている。大っぴらに公言はしていないようだが、それは世界で唯一無二のプレミアムカーブランドになるということだ。それは品質的にはもちろん、販売台数的にもである。事実、今年上半期は世界で51万台以上も販売し、今後の原油高の影響にもよるが、年内には初の年間100万台突破も見えてきている。
そのため具体的にはメルセデス・ベンツ、BMWといった同じドイツの偉大なるブランドを抜かなければならないわけであり、すでに一部ヨーロッパ諸国や中国市場ではナンバーワンブランドになりつつある。しかし、残念ながら全世界的にはいま一歩のところであり、特に保守的な日本市場では輸入車ブランドランキングの4位以下に甘んじでいる。
そこで今年大胆フルモデルチェンジを施して入ってきたのが新型A4シリーズだ。




