<プロローグ>
人間誰しも美しく生活したいと思っている。それは見た目だけじゃない。中味から美しくということだ。
それはクルマも同じである。今どきクルマを実用性だけで買う人はいない。だったらトラックやバンでいい。そうではなく、乗る人の身体はもちろん、時には頭や心まで気持ち良くしてくれるから買うのである。それはスタイリングであり、走りであり、質感であり、ブランド性であり、知的興奮を誘うエピソードである。クルマはある意味、五感で味わうプロダクトだ。だから楽しくも難しいのである。
というわけでこの“ビューティフルライフカー”では私、小沢が美しさや知的エピソードを中心にクルマを語っていこうと思う。

<コンセプト>
昔のテイストでは通用しない?
今、フランス車は大きな岐路に立たされている。その象徴が大衆車クラスの“フレンチキャット”こと、ハッチバックカーだ。その昔、70年代のルノー5にしろ、80年代のプジョー205にしろ、このクラスのフランス車は圧倒的な個性を備えていた。
実用的でありながらアートを感じさせるスタイリングや、「道の設計から考えられている」とも言われたしなやかな足回り、柔らかいシートが自慢だったのだ。




