
<プロローグ>
人間誰しも美しく生活したいと思っている。それは見た目だけじゃない。中味から美しくということだ。
それはクルマも同じである。今どきクルマを実用性だけで買う人はいない。だったらトラックやバンでいい。そうではなく、乗る人の身体はもちろん、時には頭や心まで気持ち良くしてくれるから買うのである。それはスタイリングであり、走りであり、質感であり、ブランド性であり、知的興奮を誘うエピソードである。クルマはある意味、五感で味わうプロダクトだ。だから楽しくも難しいのである。
というわけでこの“ビューティフルライフカー”では私、小沢が美しさや知的エピソードを中心にクルマを語っていこうと思う。
<コンセプト>
料理上手の真骨頂、206の後継車
プジョー、特に最近のプジョーは非常にクルマ作りが上手いメーカーだと私は考えている。いや、メルセデスも上手いし、トヨタだって上手い。BMWだってもちろん上手い。しかし、プジョーの上手さはそれらとは別種のものなのだ。
言ってしまえば料理の上手さである。誤解を恐れずに言うならば、素材的なアドバンテージではない。クルマの絶対的性能、つまり、ボディ剛性やエンジン出力の高さ、あるいは使っている新素材の質や量、ハイテク電子デバイスの能力で勝負してないのだ。





