ガソリン車を選ばない理由とは?
(分析=ガリバー自動車流通研究所)

あなたが、ガソリン車ではなく、ハイブリッドカーを購入したのはなぜですか?(複数回答)
高騰していたガソリン価格も一時期よりは安くなり、消費者のガソリン代に対する意識は多少下がってきたといえますが、まだまだ20円以上は高い状態が続いています。ガソリン価格高騰によりハイブリッドカーの購買意欲が高まっている中、ハイブリッドカーを選んだ理由は何なのでしょうか。
2006年8月にインターネット調査(協力:C-NEWS)を行った結果、最も多かった理由は「ガソリン車よりも燃費がいいから」が83.5%を占めトップ、「地球温暖化の防止に役立つから」が51.8%、「税制面で優遇されているから」47.3%と続いています。
当たり前の結果といえますが、実際にコスト高のハイブリッドカーで車両代金分の燃料費を節約しようとした場合、数年〜10年程度かかります。もちろん年間の走行距離が多いユーザーと少ないユーザーでは雲泥の差がありますが、現実的には年間1万km前後とされる平均走行距離では元を取るのが難しい状況です。
そこで注目なのが2番目に多かった「地球温暖化の防止に役立つから」です。燃費が良ければガソリンの燃焼量が減り、排気ガスの排出が抑えられます。ディーゼル車も一般にはガソリン車よりも燃費が良いといわれていますから、同等の効果が得られることになります。さらにディーゼル車の場合、ガソリン車よりも二酸化炭素の排出量が少なく、地球環境にやさしいといわれます。二酸化炭素は温室効果ガスと呼ばれ、温暖化の最大の問題ともされているのです。
日本では敬遠されているディーゼル車も、欧州では環境問題の観点から積極的に取り入れられ、現在では約半数の乗用車がディーゼル車となっています。今回日本に導入されたEクラスのディーゼル車もコモンレールディーゼルエンジンを搭載した、黒煙を排出しにくいクリーンなエンジンを搭載しています。もちろん、仕様環境によっては黒煙も多少は発生するでしょうし、渋滞しストップ&ゴーの回数が多い日本の道路事情においては、黒煙がもたらす健康への影響も懸念される部分です。
10年前に比べれば非常に高くなったといえる国民の環境に対する意識も、実際には正確な知識が乏しく、個人で判断することが難しい状況にあるといえるでしょう。そういった中でメルセデス・ベンツが日本市場にディーゼルエンジン車を投入したのは勇気ある決断といえます。ハイブリッドカーにもディーゼルエンジンにも環境や健康面で一長一短あるといえ、もっとわかりやすい情報を政府や自治体から発信されるともっと良いクルマ選びができるようになるでしょう。
まずはディーゼル・ハイブリッド(ディーゼルエンジンと電気モーターの組み合わせ)の登場に期待したいところです。




