インプレッション
本来レクサス・ハイブリッドと比べるべき?
さて、このクルマの一般的な評価コンセプトはとても簡単だ。同程度のガソリン車と比べてどうかということだからだ。過去のディーゼル車の欠点はハッキリしており、黒煙(PM)、音、振動の3点に尽きる。幸いにもEクラスにはE300という排気量が3リッターで、パワーが231馬力とほぼ同等のガソリン車があり、比べやすかった。
結果、黒煙に関しては全く気づかない、である。なにしろ停車中はもちろん、走行中もマフラーから黒い煙が出ることは一切なかったし、実際問題、データによればE320 CDIのPM排出量は走行1キロ当たり0.00g。そう、ほぼゼロなのだ。問題はNOxの方であり、これが厳しい「新長期規制」をクリアしてないのだが、それでもひと世代前の規制はクリアしている。日常的に使う上ではまるで問題ないと言っていいだろう。

そして振動と音だが、この点もほとんど問題ない。ブルブル小刻みに震えるディーゼル特有の振動は個人的には全く感じなかったし、唯一、カラカラいう音を車外、マフラーの近くで少し感じ、車内でエアコンとオーディオを切った時点でわずかに感じた程度だ。これまた日常的には全く問題のないレベルである。
それよりも強いて言うならば違いはエンジンの回転フィーリングである。これはタコメーターが4600回転からレッドゾーンに突入していることからもわかるように、とにかくあまり回らない。といってもそれが不快かというとそうではなく、実は55.1キロという5リッターガソリン並みの巨大トルクを、わずか1600回転から発生する超低回転型なのだ。タイプがまるで違う。
しかもE320 CDIの直噴ディーゼルターボというのは原理上タイムラグがなく、さらにこのクルマは常に細かく最適のギアが選べるメルセデス自慢の7速ATと組み合わせられるため、「思った時に思った加速が得られる」と言う感じなのである。




