日本のハイブリッドvs.欧州のディーゼルという構図
実際、ディーゼルに対して拒否反応のないヨーロッパでは現在新車で売られている乗用車の半分以上がディーゼルエンジンであり、フランスなどでは7割にも達するという。
つまりこのメルセデスの新型ディーゼル車は、健全化した新世代ディーゼル乗用車の象徴であるだけでなく、ヨーロッパ車社会の象徴でもある。まさにハイブリッド対ディーゼル、もしくは日本メーカー対ヨーロッパメーカーという図式が出来上がりつつあるのだ。
とはいえどんなにいいディーゼル乗用車が出たとしても、日本ではそう簡単には普及はしないだろう。なぜなら元々ディーゼルに対して「商用車」という安物イメージがある上、既に「公害の原因」というイメージが強烈に植えつけられているからだ。
それはメルセデスが今回一番安いAクラスのディーゼル車ではなく、高級セダンのEクラスのディーゼル車を持ってきたことからも伺える。なにしろE320 CDIはセダンで840万円もするのだ。本気で普及させるつもりだとはとても思えない。ハッキリ言ってイメージ先行なのである。

それにE320 CDIは、最新の日本のディーゼル規制をクリアしているとはいえ、それは輸入車に限ってである。「新長期規制」と言われる国産乗用車に求められる規制はクリアできていない。あくまでも特別枠なのだ。
果たしてそんな中でこのクルマは真のアンチエイジングカー足りえるのか。日本市場におけるディーゼル車の真の普及はあり得るのか、というのが今回のキモである。




