
今回の焦点
ヨーロッパによるプロパガンダ
今回はニュースなどでも話題のメルセデス・ベンツの新型ディーゼルエンジン乗用車を取り上げる。8月末のEクラスのマイナーチェンジと同時に導入されたE320 CDI アバンギャルドだ。
例の99年の石原都知事の黒煙入りペットボトルパフォーマンスに代表される規制以来、事実上、日本で初めて大々的に販売されるディーゼルエンジン乗用車であり、盛んに動力性能がガソリンエンジン並みだとか、低振動で静粛性能が高いとか、排気ガスがクリーンであることがうたわれているが、このクルマの本質はそこにはない。
真の問題は今後、日本でディーゼル乗用車が本当に普及するかであり、このクルマの当面の目的が実はドイツ自動車メーカー、あるいはヨーロッパ自動車界によるプロパガンダであるということだ。
というのも今の自動車界の大命題は化石燃料の枯渇問題であり、地球温暖化対策である。つまり、全面的に燃費を良くし、CO2ガス、要するに二酸化炭素の排出を抑えなくてはいけないわけで、その技術をいち早く確立したメーカーが今後の世界の覇権を握るだろう。そして今のところ最も画期的で即効性のある解決策は、トヨタ自動車が得意とするハイブリッド技術だと言われているのだ。




