華屋 hanaya
裏路地にひっそりと息づく隠れ家は、
2人の静かな時間を約束してくれる
とろっとした食感の「ねぎのスープ」1100円は、一口飲むだけで体が芯から温まる。これだけを飲みに来る客も多いのだとか。常圧蒸留と減圧蒸留の麦焼酎をブレンドした「泰明」700円は、麦らしい風味と、スッキリとした味わいが魅力。豚肉料理にも合う
お金と時間に余裕のあるおとながタクシーを飛ばし、足繁く通う「華屋」は、第一陣が引けた遅めの時間の訪問がいい。もともと飛び込みが少ない店だが、22時を過ぎると、一段と落ち着きを増す。
店長はじめスタッフはどちらかといえば寡黙。常連であっても適度な距離感を保っているので、初めて行く客でも肩身の狭い思いをしないで済むのがありがたい。
この日は店長に薦められ、3年前のオープン以来不動の人気メニューだという「ねぎのスープ」を注文。「汁物に焼酎?」と意外に思ったが、これが想像以上に合う。数種類のねぎを半日かけて煮込んだスープは奥深く、複雑な甘みと旨みは、舌がたちまち味を覚えてしまうほど。これを引き立てるのは「泰明」。麦の香ばしさをまといつつ、それでいて出しゃばり過ぎない。絶妙な組み合わせに、たちまちスープもグラスも空となる。「小ナスの梅煮」「特選豚タン」で景気付けをした後は「トマトの炊き込みご飯」で仕上げ、といきたいところだが、これも立派な肴になる。お茶を頼むつもりが、すぐさま「旭万年星」の水割りに変更。寡黙な店主が「してやったり」という面持ちで静かに笑った。
<食後録>
料理と焼酎の合わせの妙を堪能できる三宿の隠れ家。「いつかは常連に」という夢を抱かせる心憎い雰囲気が漂う。
| 住所 | 東京都世田谷区三宿1-3-2 |
| 電話 | 03-3418-2478 |
| 営業時間 | 18:00~翌1:00(L.O.24:00) |
| 定休日 | 日曜 |
| アクセス | 東急三軒茶屋駅から徒歩8分 |
| カード | ほぼすべて可 |










