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そしてアカデミー賞では、前述のように有名スターが1人として登場していないばかりか、キャストがほぼ全員インド人で、3分の1がヒンズー語であるにも関わらず、作品賞を含む8冠に輝いた。製作国もイギリスで、アメリカ以外の国が製作した映画が作品賞に輝くのは、88年の『ラストエンペラー』(イタリア、イギリス、中国合作)以来21年ぶりのこと。すべてがこれまでの常識を打ち破る、「運命によって導かれた」としか説明しようがないことばかりの映画なのだ。

劇中、18歳の少年ジャマールは最後の質問にのぞむ。その行方を固唾をのんで見守るのは、インド中の国民たち。街頭テレビの前で、家庭で、彼らもまた、ジャマールが幸せになる運命を信じていたいのだ。はたして最後に奇跡が起こるのかどうか? 結末にどんな運命が待ち受けているのかは、ぜひ劇場で確かめてほしい。

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『スラムドッグ$ミリオネア』公式サイト
 slumdog.gyao.jp

安部 偲

早稲田大学を卒業後、演劇活動を経てフリーライターとなり、映画とネットビジネスを中心に執筆。著書に「映画監督になるということ」(演劇ぶっく社)、「eビジネス用語 早わかり辞典」(日本実業出版社)がある。2001年、有限会社キッチュを設立。現在、映画情報サイト「MOVIE Collection [ムビコレ]」や、アイドル支援サイト「アイドルcheck!」などを運営中。

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