巨大銀行とはこんなことまでしているのか──。そんな驚きに満ちあふれているのがこの映画だ。描かれるのは、数字と睨めっこするようなドラマではない。莫大な資産を背景にした銀行が、諜報機関から犯罪組織、はては第三世界諸国の独裁者をも操っていく話なのだ。いったい、どんな映画なのか? まずは物語から説明しよう。
ドイツ・ベルリン。インターポール捜査官のルイ・サリンジャーは巨大銀行IBBCの違法行為の証拠を追って、相棒とともにこの地にやってきていた。だが、内部告発者と接触をはたし、リーク情報に信頼性があると喜ぶのもつかの間、相棒がサリンジャーの目の前で何者かによって殺されてしまう。
この事実に衝撃を受けたのは、サリンジャーとともにIBBCの違法行為を追っていたニューヨーク検事局のエレノア・ホイットマンも同じだ。だが、事件はこれで終わらず、有力証言を期待できた内部告発者もまた、事故に見せかけた形で殺害されてしまう。





