満月が輝く夜、冒頭から起こる殺人事件。殺されたのはかつて、“ウォッチメン”と呼ばれ活躍していたヒーローの1人だった──。映画『ウォッチメン』は、『300<スリーハンドレッド>』で驚愕の映像を生み出したザック・スナイダー監督が手がける、ミステリー超大作。
原作は1986年〜87年にかけてDCコミックスが出版、その後、グラフィックノベルとして再出版された話題作だ。ケネディ大統領暗殺事件にベトナム戦争、キューバ危機にアポロ11号による月面着陸。ほかにも数多(あまた)ある歴史的な事件の影にはいつも、「ウォッチメン」と呼ばれるヒーローの存在があったというのが、原作の持つ世界観。
彼らは「監視者(ウォッチメン)」として人々を見守り続けてきたのだが、時代は変わり、77年には政府がヒーローたちの活動を禁止する決定を下す。かくして、ある者は姿を消し、ある者はカミングアウトしビジネスの世界に転身。そして、ある者は秘かに活動を続けるといった具合に、ヒーローたちの活躍は消えていった。この物語は、こうした背景のもとに幕を開ける。





