1960年代後半に日本中を席巻したGS(グループ・サウンズ)。「ザ・スパイダース」に「ザ・タイガース」と、次から次へと人気グループが登場し日本中を沸かせながらも、わずか2年半しか続かなかったというこのブームに、熱烈なオマージュを捧げた作品が『GSワンダーランド』だ。
幕開きは1968年の日劇前。日本中の若者が憧れる日劇ウエスタンカーニバルが開催されるこのホールの前に、歌手デビューを目指して上京した大野ミク(栗山千明)が立っていた。彼女は梶井(武田真治)が代表の弱小プロダクションの門を叩くが、女の子ということで門前払いされてしまう。
同じ頃、演歌専門のファインレコーズでも、吹き荒れるGSブームにあやかろうと、新人バンド探しがはじまっていた。担当社員(杉本哲太)に課せられた使命は、わずか3か月でGSバンドをデビューさせること。この無理難題を押しつけられたのが先の梶井で、何とかマサオ(石田卓也)、シュン(水嶋ヒロ)、ケンタ(浅利陽介)の3人を発掘するものの、デビュー曲に必要なオルガン奏者がいないことが判明。そこで梶井が思い出したのが、1度は門前払いした大野ミク。ピアノを弾ける彼女を男装させ、“男”4人組GSバンドとして売り込みはじめる。






