実はこの“似ていること”が、堤監督の狙いでもある。本作を監督するに当たって堤は、「コンセプトは原作原理主義。面白い原作を変にアレンジするより、徹底して完コピした方がいいと思った」と話し、撮影現場では原作コミックを絵コンテ代わりに、コマのアングルまで似せたという。個人的に大ヒットなのが、“ともだち”サイドの人間として出てくる、万丈目胤舟役の石橋蓮司の登場シーン。また、ワンシーンしか出番がないものの、遠藤憲一が演じた男の役も、コミックと見比べてみたくなるほどに角度までそっくりだ。
その原作コミックは、世界12か国で翻訳出版されているワールドワイドな作品。映画も世界中からオファーを受けており、すでに20の国と地域での配給が決定している。そのうちの1か国フランスでは、今冬の公開を前にワールドプレミアが実現。チケットが手に入らず、キャンセル待ちの人が200人も劇場の外にあふれる人気ぶりだった。また、合わせて開催された記者会見は、ルーブル美術館「モナリザ」の間で行われた。モナリザの前での記者会見というのは史上初の試みで、日本から唐沢寿明と常盤貴子が向かい、報道陣の質問に応えたという。







